主人公の女社長セレステと彼氏のジェシーは、離婚間近で別居中のカップル。
だが仲は悪くない、むしろ波長が合っていて親友のように仲良しに見られた。
それを望んで、そんな関係でありたいからと、セレステの方から離婚を決意。
ジェシーは未練があり、中々次のステージに進めずにいた。
が、勇気を出してステップアップ。
その結果、セレステの方が彼へ固執してしまうようになり、もう一度やり直せないかと打診するが
ジェシーの気持ちは新たな婚約者へまっすぐだった。
とはいえ、不満がありながらも男性はジェシーだけだったセレステとは対照的に、既に子作りを別の女性(現在の婚約者)としていたジェシーを見て、人間の本質的な部分や真理が垣間見えた気がした。
セレステは、喪失感や孤独に耐えきれず 焦って別の人を探すが、誰とデートをしてみても、いまいちしっくりこないようだった。
結果的に、今は一人でいようと決めた彼女。
終盤、ジェシーと元のサヤに収まったような雰囲気。
元のサヤとは、夫婦に戻ったのではなく、『親友』のような関係であるとは思うが。
現実的に考えるとそれは前と変わらない関係なので、身体の関係もあるのかと私が個人的に勝手に思うなどしてスッキリしない結末にも思えた。
ジェシーの婚約者とセレステは面識もあり、セレステは持ち前の明るさや饒舌さから、彼女の前でジェシーとの仲の良さを、下ネタも恥じることなくアピール。
セレステの立場で考えると、後腐れのない都合の良い関係。
ジェシーの立場で考えると、優柔不断なハーレム状態。
ジェシーの婚約者はどう考えるのか、また結婚まで至ったのかは劇中ではフォーカスされなかったが
今流行りのセカンドパートナーと捉えてもしっくりくるような…
この2人の関係は切っても切れない腐れ縁のようで、そんな風に思える人に出会えた人生は素敵だなとも思えた。
愛だの恋だのがなくなってもジョークも交えられる親友でいられる。
ずっと側で生き様を見ていられる。
それも一つの幸せなんじゃないかな、と考えさせられた。
余談ですがセレステは芯の強さや過信されたプライドなどが故にそれが仇となり結果的に辛い思いをするんじゃないかなと思った。
頑張って、と応援したくなるのはきっと、どこかしら重なる部分があるからなのかも知れない。