そーる

欲望のバージニアのそーるのネタバレレビュー・内容・結末

欲望のバージニア(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1930年代前半。禁酒法下でのアメリカの話。
密造酒を作る三兄弟の実話に基づく映画だ。

長男はデカくて酒飲みで豪快。
次男は寡黙なやり手。
三男は勘違いが多い純粋な優しい青年。

脇を固める俳優も皆豪華。
物語は静かに進むが、彼らの軌跡のほんの一部を切り取ったかのように描かれているので、
歴史を垣間見るような感覚になる。

ゲイリーオールドマンの役がもっと物語に絡んでくるかと思ったが、これは拍子抜け。
大して出てこない。おそらくこの時代設定、背景を説明するためだけに用意されたキャラクターであるのだろう。

ガイピアースと言えばメメントだが、
今作の異常な悪役っぷりは見事。
最後も静かに殺されゆく感じは、実話を元にしているからかリアルに描かれていたと思う。

南北戦争後のアメリカ西部を題材にした映画も良いが、
禁酒法下を舞台にしたアメリカ映画もやはり良い。

【あとがき】
一見みすぼらしくも主義に徹底するフォレストはかっこよかったし、トムハーディがこれまたハマっていた。
キャスティングが本当にハマっていて良かったな。
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