くるみ

モアのくるみのレビュー・感想・評価

モア(1969年製作の映画)
3.7
ヒッチハイクの旅をする青年が危険な匂いのする女子に恋をして破滅に向かっていく。"時々しか愛せないの"という彼女に純粋な青年が翻弄されヘロインに侵され、もがく姿が切ない。
ドラッグムービーとして期待するなら手ぬるいかも。いっそのことクリスチーネ.F 並に泣く子も黙る演出でもあれば違うけど、何か訴えるものもなく大味な印象。だけどこれは60年代のカウンターカルチャーを感じ、イビサ島のおおらかな太陽×アルメンドロスの、滅びを予感させる映像に酔う為のもの。この時代を知らないので理解が足りてないだろうけどそんな風な見方でもなかなか魅力的な作品だった。バルべシュローデルの監督デビュー作品。
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