くるみ

枯れ葉のくるみのネタバレレビュー・内容・結末

枯れ葉(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

舞台は間違いなく現代なのに、ベタすぎる演出といい、街並みや家のボロさ加減から時代感がよく分からなくなる。そんな世界観が言葉では表しがたい普遍的な何かを感じずにはいられなかった。

たぶんいつの時代も人は争うだろうし、生きていくのは辛いことばかり。でも誰かと共に生きる喜びさえあればきっと大丈夫だ。この信条みたいなものを笑いで届けてくれる心意気がステキだなぁと毎回思う。

カウリスマキとチャップリン。関連づけて考えた事なかったけど、後半チャップリン映画のモチーフ多いしイズムを継承してる事を示されたら妙に納得。

チャップリンは親の影響で小学生時代に散々観てて、可哀想であったかい変に複雑な気持ちになるから、子供心にちょっとトラウマ…以来観ていない状態なんだけど今回、カウリスマキを通してチャップリン映画の本質を今更ながら学べた気がして、帰りの電車で考えながらちょっとウルウルしてしまった。
くるみ

くるみ