胸糞悪い。
人間が知性を持っていなかったら、ただのヒト科に属するだけの動物だったら、殺し合いになるのは必然。
逆に言えば知性を持ったが故に、より残虐な殺し方をする。どっちにしろ殺すんかい。
食う為以外に殺すのは人間だけであり、その人間がこの地球を牛耳っているのも事実。
正義を大義名分に人間は殺し合うけどそもそも正義の定義こそが人間の考えたまやかしでもある。守る事だけに徹する事ができたならまたそれも変わる気もするがこの映画や現実にそんな理想論はあり得ないんだろう。
人間は皆こんな事件と隣り合わせに暮らしているんだから救えない。
話の展開や主人公と犯人のやり取りの緊迫感が秀逸なだけに胸糞が悪くなる、もう二度と観たくないと思うのが映画としての完成度を物語っているとも思う。
この手の話は映画であれ漫画であれ小説であれ、目にすると必ず後悔するとわかっていながらいつも観てしまう。。
人間の動物的で根本的な部分を覗き見たい欲求もまた人間なのかもね。
