しんた

スノータウンのしんたのレビュー・感想・評価

スノータウン(2011年製作の映画)
4.1
実際にあった殺人事件を基にした作品だが、陰惨で救いがない。
この世には出会ってはいけない人々がいる。
自らの意にそぐわない人々を殺し、それでも尚、平然としていられる人間、これを人間と呼んでいいのかどうか疑問だが、彼らは平然とそれをやってのける。
殺人は計画性などなく、自らが気に食わないと感じた人間を次々に殺していく。胸糞が悪いし、陰惨で陰湿だ。その作風に反するように引き算で作られた構成は実によく、画面から目が離せなかった。それこそ、穴が開くほど。
地獄とは苦痛が長く続く事だけではない。陰鬱で、光の見えない日々が続く事、それもまた地獄なのではないか。
鑑賞要注意の劇薬、それが『スノータウン』だ。
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