だい

狂武蔵のだいのレビュー・感想・評価

狂武蔵(2020年製作の映画)
4.8
未完成のまま、
『坂口拓 引退興行 〜男の花道 最後の愛〜』で
いちどだけ上映されたそれを東京まで観に行った記憶はあったんですよ。
途中ちょっと意識失っちゃったことも覚えてる。
あーこれ拓ちゃんの生き様映した映画なんだなって思ったことも覚えてる。

https://www.youtube.com/watch?v=0Xhex6sadxA&feature=emb_logo


それが!
改めて今日、観てみたら90分あっという間でしたね!!
なんだろう。
すごく新鮮な気持ちで観ました。

えっ?
やられた敵方の人たち、そんな何回も出てきてました???
全っっったく気にならんかった……

歌舞伎とか宝塚観る時って舞台が始まったら推しを双眼鏡でロックオンしちゃうタイプなんですけど、その感覚で観てましたね。
もう拓ちゃんしか観てなかった。
だから背中しか映ってなくてもそこから発せられる“気”を追うだけで惹きこまれてた感じ。

「あんなちょっと触れただけで斬れるかよ」って思う方いると思うんですよ。
でも、そもそも日本刀って人を斬るためのもので、その“斬る”はいわゆる「バシューーーーー!!!!」「ブシャーーー!!!!」って派手に返り血を浴びて、腕や足や首が飛ぶというものではなく戦闘能力を失わせる斬り方というものがあるので、劇中「斬れてないやん」とは感じませんでした。
重さも1kg~1.5kgあってそれを訓練された人間が的確な力の入れ具合で振れば相当な重量・速度で薙ぎ払われる、振り下ろされてくる……殺陣が地味に感じられたとしても、そういうことです。
模造刀でも一歩間違えば本当に殺傷事故が起こります。
(実は自分も某流浪人コスのために模造刀を所有していた経験あり💦)


ひとりVS(のべ)400人のワンカット撮影。
これは一瞬気を抜けばすべてが無に帰す極限の緊張感が77分間続く。
武蔵が気を抜いても、吉岡一門のうちの誰かひとりが気を抜いても、スタッフが気を抜いてもそこで終わり。
(私自身の経験を重ねて言うと、能舞台で1曲演じるその感覚に近いのでは、と想像しました。能は神に捧げる芸能。それだけでも演者の心象は非日常。さらに、演者も囃子方も謡方も本番当日とリハーサルの時しか合わせ稽古する機会がありません。リハで感覚を掴んであとは本番いちど切り。その一度で各自の技術をぶつけ合い調和させひとつの作品を完成させる、合わせるだけじゃなく自分の極限をぶつけ合う感覚が“近いな”と)

そんな神がかった“気”のぶつかり合いを感じる作品でした。


……すきっ!!!


そんな風に観てたのでラスト数分の追加シーンが来たら「おいおいいきなり新風味だな!!」と感じてしまいましたㅋㅋㅋ
NEW武器カッコいいけど!!!


……すきっ!!!




当時、「いやコレ映り込んだらあかんやつやん(それが映り込んでもストップしない狂いっぷりがスキ!)」って感じた箇所があったように記憶してたんだけど完成版には無かった。
私の記憶違い???????
当時劇場でご覧になった方、私のこの記憶が正しいのか妄想なのか教えてください。


たくちゃんねるも好きです♡
https://www.youtube.com/watch?v=SemL7tWNYCk

キングダムも観なければ♡
このファルってるの、狂武蔵でも出てきてましたね!
https://youtu.be/dTYFvcFtTvA
だい

だい