のんchan

朝食、昼食、そして夕食ののんchanのレビュー・感想・評価

朝食、昼食、そして夕食(2010年製作の映画)
4.2
ん〜これは観てよかった、大好き💕
4回訪ねたスペイン🇪🇸の料理🥘🥓🦐🐟が懐かしく食べたくなった🤤

原題『18comidas』(18の食事/料理)
スペイン巡礼の地であり、世界遺産としても名高いサンティアゴ・デ・コンポステラの街が舞台。

ストリートミュージシャンのギターで始まる朝🌞
とある1日の朝食、昼食、夕食が3部仕立てになっていて、友人同士、従兄弟同士、恋人同士、独身男、老夫婦、ゲイカップル、夫婦と息子、父子、姉妹など、様々な組み合わせで多くの人々が登場する。彼らのその日1日の食事を通して人生を覗き見する感じ🙂

主人公は特に定めていなく、それぞれ1人1人とも言える。各自の視点で映し出される食事。観るものを同調させたり、想像を膨らませながら、それぞれのその日の3度の食事🍽が上手い具合いに編集されて、誰かと誰かが繋がっていたりする。ほとんど同時並行で展開していくのが新鮮💫

俳優たちは舞台経験の豊富な芸達者ばかり。その中でも製作、音楽を担当し、ストリートミュージシャン、エドゥに扮したルイス・トサルと、彼を昼食に誘う子持ち主婦ソルを演じているエスペランサ・ペドレーニョの演技は惹きつけられます。
ソルは以前付き合っていたエドゥを捨てて結婚し息子がいる。それなのに今の生活に不満があり、1週間エドゥの夢を見続けたことで、10年振りに昼食に誘い手料理でもてなす。男と女の生理の違いや心理の綾を見事に演じている。

50年以上も連れ添っている感じの老夫婦は一言も発しないけれど、黙々と質素な3食を口にしている。返って生きることを感じさせる。

ベージュの質の良い皮のジャケットを着て、お洒落な眼鏡を掛けている初老のイケオジが、レストランで娘のような美女から別れを切り出されて涙する😢その俳優さん、素敵だった💕


人間は食べて、生きる。どんな事が起きても食事を摂らねばならない。楽しくても苦しくても何かを口にしなくてはならない。食事や料理が人生の基準と言っても言い過ぎでは無いだろう。それはときに甘かったり、ほろ苦かったり、悩みがあれば味を感じない時もあるかも知れない。出来る事なら美味しく食べたい😋
人生の悲喜交々がスペインの食事を通して描かれていました✨


※ただし、スペイン料理の映画ではなく、普通の人々の何気ない1日の食事と人間模様の作品なので、料理に拘ってはおりません❗️
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