kisekirei

きっと、うまくいくのkisekireiのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
3.0
「ゴーカン」って、あのゴウカンですか?
インドの歴史やカースト制、他宗教者や旅行者への暴力や性暴力などの背景を知っていたら、その言葉で笑いを取るのはちょっと…よくわかない…。
そこが笑いどころで、笑わないなんておかしいと言われたら、心底怖いです。
なんか、洗脳されてるみたいで。

他人の家に侵入して放尿したら、犯罪でしょう。
普通。

なんて言うんだろう。
自由に生きるのはその分リスクも責任も背負うんだよね。
自分の人生を生きることと、社会の当たり前のルールを守らないのは全くの別物です。
その辺が中途半端に描かれていてイマイチささらないというか全然刺さらない…。

子供から勧められたので、感性が似てるので、ちょっとハードル上げすぎました。
子供はまだ学生なので、おバカな青春をリアルに楽しめたんだろうと思います。

しかし、少し前のインドなら、こんな内容の映画は到底作れなかっただろうな。
そういった意味ではすごい進化だと思います。
監督さんは今のインド映画界で作れるギリギリのラインで、社会にメスを入れられたんだ思います。

インド映画は、ナヴァ・ラサという九つの感情を必ず入れると聞いたのですが、なるほど。だからなんとなく時代劇感が出るんだな。

学生達のイタズラは、やりすぎで観てて若干不快になりました。
なんというか、少し幼稚ではないでしょうか…?
大人になっても飛行機とめてるし💦

良くも悪くもインド映画。
先の展開が読めすぎるし、浅ーいわかりやすーい笑いどころがいたたまれない気持ちになりました。

そして、ランチョーの生き方、哲学が私には当たり前すぎました💦
逆に、そんなふうに生きたいように生き、自由になりたいものになって幸せを掴めた事を当たり前と思ってはいけないのだな、とは思いました。

同じインド映画なら、実話の「パッドマン」「バレエ 未来への扉」の方が何倍も好きでした。

初めて映画を見たのですか?と言うくらい評価が高くて驚きを隠せません。

とりあえず、長かったです
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