プロット:9
映像:8
演技:10
演出/世界観:9
好み:9
一言:
最高の男の友情映画!
視聴後の爽快感は銀河系大突破レベルでブチ跳ねてる!個人的には『ショーシャンクの空に』とか比較にならないくらい、収まりの良い物語だった。プロット評価が1点マイナスされているのは、3 Idiotsがちょいちょい本当にバカだったから(特に、次席のチャトルを嵌めたり、学長の家にションベンかけたり、ピアの婚約者を偏見で語ったりするのはやりすぎだと思った)。あと、執務室の回線からピアの携帯にコンタクトとっちゃうのも不自然な流れだった。10年後のピアの結婚式でも学長の髭がなくて、撮影順序間違えたなーとも思った。
ま、ベースがコメディだからこのくらい別にいいんだけどね。
話し上手な人が冗談を交えて本音をこぼしたり指摘したりするように、コメディはふわっとした暖かい空気の中にクリティカルなメッセージを混ぜることができる。だから、物語はかなり深いことを言っているんだけど、全然説教じみた感じがしないのかなー。全てに「オチ」をつけることで、かたきを見返した時の嫌味っぽさも見事に脱臭されてる。これらは確実に視聴後の爽快感に繋がってると思う。
機械の定義説明とか強制即興講義の時なんかのユーモアセンスは、インテリジェンスの塊でもあった。
単純に大衆は「悩める(しばしば人並み以下の評価や生活を強いられる)天才・秀才」に感情移入しやすいから、まあランチョー以外の2バカに関してはそれがうまく働いてる気もする。
凡百の映画では決して見られない人間の厚みがあって、特にランチョーなんかは本当にいそうな感じがした。ベンチャーの社長とかでいそうな奔放な発想と心の欲望に正直な感じね!
しょうがないけど、美的感覚に大きな文化的隔たりがあって、あんまヒロインに感情移入できなかったかな...
徹夜明けの時ランチョーに青髭が生えてたり、入院時のラジューを元気付ける時、服に汗のシミがついてたりしてディテール凝ってるなーって思った。
3バカの演技は本当に見もの。顔のどアップがとても多いんだけど、喋り方とか特徴的な身振りではなくて、表情だけで見せてくる感じすごく心に来た。
どうでも良いけど、ランチョー(特に10年後版)、堺雅人に似てんなーって思った。
これを無料で提供するAmazon Primeって本当に素晴らしいぃいい!