MasahideYoshida

きっと、うまくいくのMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.4
2009年公開
監督 : ラージクマール・ヒラーニ
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インド最高峰の工科大学に入った3人組が、貧しさや学業との向き合い、人間関係など、様々な苦難に向き合いながら乗り越えていくお話。

自分の人生の本質にいかに人が気づくことが出来るだろうかという物語。主人公の天才は、単に頭がいいとかそういうことではなく、「自分が大事にしていくべきことが自分でわかっている人間」として描かれていると感じて。人生にはいろんなトレードオフがあって、選択を迫られたり、時には自分でバカをして窮地に陥ることもあるけれど、その時に、「自分はどうしたいのか」ということだけが、ほかの誰にも、どんな事情にも不可侵で、一方で自分にしか結論が出せない究極の問いなのだと改めて感じました。ただ、その「自分のしたいようにする」という決断を助けることが、親友にはできる。だから、自分の真理を大切に、親友を大切に、「きっと、うまくいく」と思って、前へ前へ。素晴らしい人間賛歌の物語でした。

オチもちゃんとついて、170分でながーい作品なんですが、絶賛される理由のよくわかる映画。ラストシーンのロケ地、パンゴン湖には、死ぬまでに行ってみたいなあ。