Arlecchino

ブリングリングのArlecchinoのレビュー・感想・評価

ブリングリング(2013年製作の映画)
3.8
まずヴァージンスーサイズを思い出しました。決定的な欠落をもつ美少女たち。マリーアントワネットしかり。S.コッポラはそういうもの、つまり「大人の規範から外れた反社会的なる美しいもの」に興味があるんでしょうね。
本作品の美少女たちは一般の規範からは単なる愚かな犯罪者でしかないのですが、彼女ら自身は善悪とか突き抜けてしまっている。というかモラルが完全に欠落している。これを無垢とか純粋のようにとらえることは普通に考えて非常識とは思うんですが、そういう風に見たっていいじゃん、という感じに作られているように思いました。美少女は汚れた常識なんかにとらわれないのだ笑。実際の事件にインスパイアされて、「無垢なる愚かさ」のようなものを、心理描写をあまりせずさばさばと突き放して描くことでうまく表現しているようで面白いと感じました。
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