キットカットガール

ブリングリングのキットカットガールのレビュー・感想・評価

ブリングリング(2013年製作の映画)
3.6
フィルマークスの平均点が2.9点だった為、あまり期待しないで鑑賞したが、個人的には中々面白かった。実話ということもあり、ドキュメンタリーとして作品を捉えるととても興味深い。
アメリカという国が作り出した被害者と加害者。日本で地味に生活している私にとっては別世界の話だったが、セレブリティへの強い関心には共感できる。ロサンゼルスに住んでいたら余計身近に感じ、憧れも強くなるのだろう。そう考えると、若者が陥りやすいことも納得。
鑑賞後、本作のもととなった事件について調べてみると、予想外なことに大衆は被害者よりも加害者ブリングリングを支持しているらしい。大金を持て余すセレブリティに同情の声が少ないのは何ともお国柄らしい。実際に芸能活動をしている方もいるらしく、ますます関心が深まった。
ソフィア・コッポラらしい作りとストレートな脚本、演出が効いていた。実際の事件に目をつけるのも面白い。