非常に難しい題材をテーマにした作品。
そのためあ、物語も決して明るさは無く、終始重苦しい展開です。
死刑を最後に執行するのは、裁きを下した裁判官では無く、執行の承認をした大臣でも無く、ましてや世論でも無く、刑務官と言う職に就く執行者。
どんなに極悪非道な罪人でも、人を死に追いやる執行者の気持ちはいかほどか...。
私たちが「死刑は当然の報いだ」と言っても結局、執行するのは自分では無く、いち執行者。
裁きの報いは当然受けなくてはならないが、執行する者の気持ちを考えると軽々しく言える事では無く感じました...。
本当に重く、死刑制度を考えさせられる作品。