福福吉吉

ベルリンファイルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ベルリンファイル(2013年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
北朝鮮の諜報員のピョ・ジョンソン(ハ・ジョンウ)はベルリンでアラブ系組織との武器取引の現場を韓国国家情報院のチョン・ジンス(ハン・ソッキュ)の突入に遭い、辛くも逃げ延びる。その後、本国から派遣されたトン・ミョンス(リュ・スンボム)より内通者の情報が送られてくる。

◆感想◆
ベルリンでの北朝鮮と韓国の諜報員同士の戦いと北朝鮮内部での支配権争いを描いた作品であり、裏の世界の取引の中で敵・見方が混在し、誰を信じればよいのか分からなくなる複雑な神経戦と高速のバトルアクションを楽しめました。

ピョ・ジョンソンは北朝鮮で英雄的な存在の諜報員ですが、前述の武器取引の失敗以降、謎の存在により追い詰められていきます。ジョンソンの周囲が敵だらけになる中、ギリギリのところを綱渡りしていくハラハラする展開が楽しかったです。

ジョンソンの妻のリョン・ジョンヒ(チョン・ジヒョン)はベルリン北朝鮮大使館の通訳として働いており、ジョンソンとの間は良好だったのですが、内通者の存在が疑われるようになってからジョンソンにも疑われるようになります。ジョンヒの夫に疑われる心情が痛いほど画面から伝わってきて悲しかったです。

本作ではアクション作品としても見応えがあり、ジョンソン演じるハ・ジョンウのスピード感あふれる格闘アクションや立体的な移動アクションがとてもカッコ良かったです。

北朝鮮と韓国という現実にも危険な関係が本作にリアリティを持たせていて、なかなか面白いと思いました。

鑑賞日:2024年1月20日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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