へい

アンチヴァイラルのへいのレビュー・感想・評価

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)
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手の届かない崇拝の的である美しさを持つ有名人の病原菌をもらうことが流行っている世界。

現実では唾をもらったり、所有物をもらったり、日常を見たり、と有名人と接触して幸福に満たされる感覚に陥ることになってるが
この映画はそれとはまた別の次元で、病気という痛み?を伴うウイルスをもらい直接的な感覚を伴う幸福に満たされる。

ウイルスを解析して顔の表情を作ったり、ウイルス作成の器具であったり、ラストの人間と一緒にウイルスを保存するカプセルであったり、本当にありそうな科学が面白い。
人との関係性、感情の機微はほぼ見ることができず、それがはっきりと鮮明な白と黒で描かれることで無味無臭感が際立っていた。
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