りょーこ

アンチヴァイラルのりょーこのレビュー・感想・評価

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)
4.5
どうも朝からこの映画が頭に浮かんで離れなかったので、さらっと思い出しレビュー。

デヴィッド・クローネンバーグの息子ブランドン・クローネンバーグ長編デビュー作です☆



近未来。
セレブの熱狂的なファンは、彼等の病気や細胞、血液を自らに取り込む医療サービスにのめり込んでいる。

サービスを提供する技師シドは、自分に注射をして外部に持ち出し、それを闇市場で売っていた。

ある日、究極の美女ハンナのウィルスを売ろうと、自らに注射をしたシド。
しかしハンナは急死、自分も体調が悪化、さらに何者かに追われるようになり…



究極の愛。
真っ白な空間で行われる、気味の悪過ぎる愛の接種。

近未来的なのにどこか古臭い。
前衛的なオシャレ不条理系に見えて、しっかりと練られた骨太サスペンス。

これは面白かったなぁ~!!!

クローネンバーグらしいグロテスクな人体変化と、無駄のない洗練された舞台が面白い!
やってることはオエ…な行為なのに、目が離せないんですよね~

とにかくシド役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズが凄い迫力。
静かに狂っているんですよ。
そもそもこの世界からして狂ってるとも言えるけどww
ハンナのウィルスを注射してからの壊れ方がもう…ね。

キモコワ、だけどどこか儚くて…
それは愛だったからなのか?

うん、これは傑作だな。
また観よう☆
りょーこ

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