OASIS

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命のOASISのレビュー・感想・評価

4.2
「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督と、ライアン・ゴズリングが再びタッグ。
共演にブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデス、レイ・リオッタ等。

バイク・スタントで生計をたてるルーク(ライアン)が、自分に息子がいる事を知らされて楽をさせてやる為銀行強盗に手を出す。
何度かの成功に浮かれるが、相方からもう降りると言われ、仕方なく自分一人で実行しようとした所に警官エイブリー(ブラッドリー)が現れ、逃走劇の後に撃ち殺されてしまう。
そして、無抵抗の犯人を撃ち殺してしまった事を隠して、ヒーローになったエイブリーは、持ち前の正義感で警察内部の仲間さえ売ってのし上がって行く。
と、ここまでで1時間半。
第一部は終わって舞台は一気に15年後に飛ぶ。
第二部はルークの息子とエイブリーの息子が互いの父親の過去のいんねんを知らずに仲良くなっていくという話。

第一部はライアンの魅力で引っ張っていくけれど、彼が死んでしまって息子達の話になると急にテンションダウンしてしまった。
主題はたぶん、受け継がれていく因果や業、みたいなものなのだと思うけどその割に息子達の話が淡白で、ブラッドリーだけで引っ張っていくにはちょっと華が足りない気がした。
いや、スーツ姿は決まってたけど。

第一部はバイク・スタントを自分で演じたり、メタリカのシャツを着こなすライアンが最高にカッコ良く、ベン・メンデルソンやレイ・リオッタといった脇役達が存在感を放っていたので飽きなかった。
特に車のドア越しにメンチを切るレイ・リオッタのゾクゾクする迫真の眼力が強烈に印象に残る。

ルークの息子役を演じたデイン・デハーンという子は、超能力バトル映画「クロニクル」で、強烈な印象を残した子。
アメイジング・スパイダーマン2でピーターのライバルを演じる等、今後最も活躍が期待される一人。

話はとても淡白だけど、最もセクシーなスターに選ばれたライアンとブラッドリーのツートップを同じ映画の中で観れるのだから、儲けもん。
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