Kiefer

劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇のKieferのレビュー・感想・評価

劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)
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6/15


再放送をきっかけに一気見した作品。
遂に完結した。


というのかまだ続きがあるのかというか。
パラレルワールドが存在するならあるのかも。

これまでドラマ・スペシャルドラマ・映画と
追いかけてきたが、小さい事件からどんどん
規模が大きくなっていくのについていけていない自分と勉強不足で理解し難い所も何点かあった。
でもこの作品が凄く愛されているということは
凄くわかる。

印象に残るのはやはり塔の屋上のシーンであろう。てかこのシーンのために過去のドラマや映画があったと断言出来る。
鍵を開けるのも当麻で世界を救えるのも当麻。
当麻にどんだけの責任あんだよって思っていたが、真実を捕まえて息の根が止まるまで役目を果たそうとしていた。
その役目を終わらせたのが瀬文。
瀬文さんの来世で会おうというセリフが、
今まで構築してきた2人の絆や仲間への愛が
強く感じられた。自分の手を汚してでも
当麻を救って世界を救ったのだ。

SPEC達との闘いが終わった後の世界は
当麻が巻き戻しした世界ということと理解を
している。その世界では、警官殺しとして
罪を償う瀬文の姿。反抗しないのは
当麻を殺して救ってしまった刑事失格だという
罪悪感なのでは。それにしてもカッコイイ。

SPECで当麻の能力で、
全世界は事件が起きる前なのか過去に戻された。
その世界は、現代社会そのもののような気がする。欲深い人間が都合の悪いことを隠しそれを公に解決しようとしても結局私たちが知らないところで何かがあり私たちは知らない間に変化した世界で過ごしているのでは。
国家・権力者・欲深い人間。それを正すために
行っていた彼らの殺人や事件という行動は、
暴力的だが最後は少しだけ分かるような気がした。

最後の終わり、
牢獄で2人は繋がった。確かに繋がっていた。
永遠の地獄に落ちた当麻を救おうとしているのかと思った。そこには仲間の絆・恋愛感情は言い難い人間愛があった。そして道路には
当麻と瀬文のような2つの人影が。
もし2人が生きていたら、刑事として
世界を守っていくパラレルワールドの世界があるなら、初めて平和と呼ばれる日常が来るのかもしれない。
Kiefer

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