内容はテレビ版をちょっとだけスケールアップさせた程度のものだけれど、伊上勝による「細かいことは気にしなくていいんだよ!」と言わんばかりの伏線よりもテンポと見せ場重視の脚本は明朗で気軽に見ていられるし、なによりオリジナルの本郷猛と一文字隼人が揃って登場している絵面がファンとしては尊すぎる。
あと終盤のバイクアクションといい音楽の使い方といい『シン・仮面ライダー』は結構本作から影響を受けているのかも。
天本英世の死神博士による不気味な悪党っぷりも楽しいけれど、時折『殺人狂時代』の溝呂木とダブるのは映画マニアゆえの悲しい性か。