KoseiHirata

愛と哀しみの旅路のKoseiHirataのレビュー・感想・評価

愛と哀しみの旅路(1990年製作の映画)
3.5
第二次大戦前夜から戦時中にかけての日系コミュニティを描いたなかなかの秀作です。主演はデニス・クエイドとタムリン・トミタ。タムリン・トミタは『ベスト・キッド2』でヒロインを演じていた女優さんですね。
日系アメリカ人の強制収容所のお話となるとただただ悲惨というイメージですが、大戦前の日系コミュニティの描写は意外にコミカル。また強制収容所への送還が決まった後も近所の人に家具を安売りしたり、彼らがアメリカ社会と完全に隔離されていなかったことも伺えます。
デニス・クエイドとタムリン・トミタのロマンスは凡庸ですが、大戦下の日系社会を描いたハリウッド作品としての稀有な存在は見逃せません。
例によってサブ・シモノさんはじめ日本語が拙い役者がいますが、一世や二世が混在したコミュニティの中で日本語のレベルに差があるのは逆にリアリティが増す結果になっています。
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