あぺんだん

海がきこえるのあぺんだんのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
4.3
心地の良い群像劇。
決して自分が経験した訳ではないのにどこか懐かしさを感じてしまう名作。
未成年飲酒や職員室での煙草など作品全体で90年代特有の雰囲気を醸し出している。
惹かれたのはヒロインの武藤さん。
作中で一番繊細な人物だと思う。
東京旅行の際の「ひどい東京旅行になっちゃったわね」という台詞はほんの少しの時間で彼女が聡い女性になったことを表していて不思議と甘酸っぱさを感じた。一番リアルな、人間らしいキャラクターだと思った。
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