けーはち

ホワイトハウス・ダウンのけーはちのレビュー・感想・評価

ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)
3.7
大統領大好き娘をつれてホワイトハウスにやってきた就活中のパパはテロに巻き込まれ大統領と娘を守って頑張る!

★エンタメの巨匠エメリッヒ監督が送る『ダイ・ハード』的バリバリドッカンアクション+非常事態を制するマッチョさで妻と娘の愛を取り戻す〝男泣き〟の家族再生物語はアツい。さらに、ふとした瞬間に差し挟まれる大統領や官邸にまつわるエピソードがコメディ・リリーフとして機能していたり、また同時に御都合主義的な逃げ道を提供するなど、肩のこらないエンタメ性のバランス感覚が抜群。

★国家元首も守る、家族も守る──両方やらなくっちゃあならないのが〝男〟の辛いところだな。しかしチャニング・テイタムはやり遂げる。勉強は弱いし身勝手で、平時の職業人としてもパパとしてもイマイチだったが非常事態には滅法強い、頼れる男。女性方はおろか老若男女誰しもが彼のようなチョイと抜けてるがアツく激しい不屈の男に守られた〜い♡という心持ちにウットリじゃん。

★守られてばかりじゃないんだぜ。大統領もカッコ良い。娘もやれる限りの努力を尽くして事件を世間にリークし、また大統領旗を振って爆撃を阻止するシーンは米国民でもないのにグッと来た。それがたとえ共同幻想であるにせよ、こういう気持ちにさせる国家の物語性、大統領やホワイトハウスの象徴性の強さはさすが。泣ける。