ヤスギコ

私の男のヤスギコのレビュー・感想・評価

私の男(2013年製作の映画)
4.1
いつからこうなったのか。
花はなんでこんな最初から女として機能してるの。
女子中学生ほてった頬の肌の薄さ。それであり、生き物として完全な女。愛人よりもずっと女。
淳吾にもらったピアス。ただ付けて見せるよりも、相手に問わせてから舌に乗せて出す方が食うって分かっている。

家族でいる、ということが、この2人にどれだけ難しいことか。
いや、違うか。家族でありながらそのタブーを犯すことに背徳感を感じ興じているのか。
そしてその秘密が、他者が介入できない2人の絶対的な関係を構成する。
「お前には無理だよ」と。

最も強かったシーン。
流氷に向かって、優雅に両手で宙を掻く花のシーン。
そしてリフレインされる
「超可愛いでしょ?」。
淳吾に向けられたその言葉をあのシーンでリフレインする。
狂っている。イノセントな女学生。絶海の雪国。
こんな劇的なシーンあるのか。
ヤスギコ

ヤスギコ