この時ベルナルド・ベルトルッチは31歳。
マーロン・ブランド48歳。
そしてこの48歳が、頭でっかちのシナリオを完全に破壊してゼロから再構成してみせた。
観念的なセリフは空虚に演じ、セリフのない部分で徹底的に自分を演じる。
おそらくベルトルッチはマーロン・ブランドが何をやろうとしているのか把握していなかっただろうし、ブランドは監督の意図なんて完全に無視してたと思う。
それがラストで奇跡的に一つに交わった。そのエネルギーはすごい。
ただしこの映画で感動するためには自分自身がある程度クズであることが必要。
この映画が面白くなかったみなさん、このまま真っ当に生きてください、これは嫌味でなく、本音で。
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