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おとぎ話みたいの840のネタバレレビュー・内容・結末

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

牛尾先輩と付き合いたい THE MOVIEでした。
サブカルぶりたい女子高校生だった時期が私にもあったので、変に大人ぶったような主人公の語り口には共感性羞恥が爆発しそうだった。田舎育ちの高校生は若くて知っていることも少ないから、好きになってしまった大人の好むものに影響を受けて、それひとつに染まって内面化してしまう感じ。河西さんは同じような経験があるからこそ厳しいアドバイスもしながら優しかったんだろうなって思う。
終盤の屋上でダンスをしながらのモノローグ「先生の好きな音楽も、先生の好きな映画も好きじゃない。先生の好きな女の人のこと、私絶対嫌いだよ。(省略)先生のことだけが好きなの」「先生に私のことキチガイだって思ってほしい。後にも先にもいない女の子だったなぁって思ってほしい」「絶望されながら身内でいるより、触れないままかけがえなく思ってもらえた方がずっといい」恥ずかしいけど分かる。自分の存在が好きな人にとって特別であってほしいんだよね、尖っていた歪な存在として好きな人の心に残っていたいという気持ち。恋だなぁって思う。バックで鳴り響くCOSMOSがまた良い……。
演技の面でちょっと残念だなって思うところもあったけど、高校生の頃の自分が顔出してきて懐かしくも恋の気持ちを思い出すことができた映画でした。
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