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殺人の告白のkyonのレビュー・感想・評価

殺人の告白(2012年製作の映画)
3.7
チョン・ビョンギル監督作品。未解決連続婦女暴行殺人事件から17年が経過したある日、突如犯人と名乗る人物が現れた。世間を騒がせる彼の目的とは…。
突然姿を現した犯人はメディアに持て囃され、遺族の気持ちは踏みにじられる。キャラの濃い遺族達が中盤で繰り広げるコメディタッチのアクションシーンもあるが、本作はミステリーサスペンスだ。好青年を装い裏では傍若無人に振る舞う犯人の一連の行動には真の目的があり、それらが明かされてからは怒涛の結末へとスピーディーに展開していく。
本作品には日本版のリメイクが存在する。本作品とリメイク作品の大きく異なる点のひとつは、ラストの犯人の扱われ方だ。「殺人の追憶」でも取り上げられた華城連続殺人事件にインスピレーションを受けたとされる本作は、未解決事件に対する人々の怒りと制裁を望む気持ちが現れた形となっている。
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