無人島に漂着した少年たちのサバイバルストーリー。
原作者はイギリスのノーベル賞作家ウィリアム・ゴールディング、あのスティーヴン・キングも絶賛したと言います。
『十五少年漂流記』とは似て非なるもので、人間の残酷な内面をこれでもかと、描き倒します。
最初は楽しいキャンプ気分…しかし精神がどんどん歪み始め、逃げ場のない閉鎖空間では、まるで『バトル・ロワイアル』。
主人公ラルフは多数決という民主主義によってリーダーになります。そこへジャックという少年が、あたかも独裁者のように振る舞い、ラルフの求心力は奪われることに…
ジャックとその仲間たちは、次第に全身にボディペイントを施し野蛮化していきます。
背景に戦争の影があることから、彼らもそこへ突き進んでいくような恐怖を与えます。
社会の縮図そのもののように…
衝撃的ですが目が離せないシーン満載、モノクロだからこその映像に、圧倒的に怯えてしまいます。
そして終盤、少年たちは遂に一線を越えることに…
彼らは無事、脱出できるのでしょうか?