ヒップホップMCのICE-T制作によるヒップホップとは何か、MC・ラッパーとしてのスキルとは何かを先駆者からスーパースターまで様々なアーティストにインタビューする模様を写したドキュメンタリー。
ドキュメンタリー映画の難しいところは前提条件がある程度知識を伴っていないと100パーセント楽しめない事があると思います。
特にこういったエンタメ系の作品はまさにそんな事が言えるとおもいます。
また客観性を持たせているように見せて実は主観性がもっとも強いのもこのジャンルの特徴かと思います。
メンツはものすごく豪華、Afrika Bambaataa、Melle Mel等の先駆者達は勿論、EminemやKanye West(現Ye)等のジャンルを知らなくても知っているスターラッパーにもインタビューしているところは気合が入っていて良かったです。
残念なのは新世代MC・ラッパーにインタビューもしてほしかったところですかね、時代を作ってきたメンツばかりで完結してしまうには惜しい題材でありICE-Tの総括がものすごく薄かったのはその辺がないからかもしれません。
ドキュメンタリー映画としての側面で考えると全然凡庸ですが好きなジャンルである点からみれば良い映画でした。
特に次に登場するMCの曲が前段階でかかる編集はGANG STARRのDWYCKみたいで素敵でした。