上映当時(2014年)の感想です。
ディズニーが制作した【眠れる森の美女】は1959年に公開されたそうですから、そこから数えると、本作公開当時で55年経ったということになるわけです。
この「マレフィセント」は、「眠れる森の美女」とはまったく違う構成でストーリーが作られていて、そのアプローチの仕方はなかなか面白いものがありました。
ただ違うアプローチの仕方であるが故に、私的にはある種のパターンが先に透けてしまい、「あぁやはり」というクライマックスを迎えます。
とはいえ、映画、小説、漫画何でもそうなんですが、先が読めるものであっても、構成・ストーリー展開がしっかりしていれば十分に楽しめる、というのが私の観方、読み方であるので、今作も全体的な流れはしっかり堪能しましたよ。
今作の最大のポイントは、アンジェリーナ・ジョリー演じるマレフィセントのツンデレっぷり。
そのツンデレっぷりをニヤニヤしながら堪能するのが、今作の一番正しい観方なのではないでしょうか(笑)。
そこを上手く受け入れることができたなら、この映画を楽しく観終わることができるでしょう。
少しだけクライマックスの部分に触れるならば、これまでのディズニーアニメにおけるお決まりのパターンを外した展開がありますが、先の「アナ雪」同様に「ディズニーのプリンセスアニメのお決まり」が定着しているからこそ効果を生む変化球であります。
その変化球も観慣れてくればただの棒球になってしまうので、今後は乱発されないことを祈ります。
バチッとマレフィセントに化けたアンジーを堪能したい人は是非に。