もとまち

宇能鴻一郎の濡れて打つのもとまちのレビュー・感想・評価

宇能鴻一郎の濡れて打つ(1984年製作の映画)
3.4
金子修介のセンスは風通しが良く、盗撮ビデオとかモニター見ながらのセックスとか出てきても陰湿な気配が全くしない。にっかつロマンポルノにも吹き込んできた80年代ポップカルチャーの風。素振りから軽快なサーブへのカット繋ぎは正しくアニメ的というか、元を辿れば岡本喜八になるのだろうけど。コンテ重視の映像がリズミカルなテンポを刻む。軽くて見やすい。“肉棒注射”のくだりとかは遊人あたりの漫画家もやってそう。あの馬鹿げたコーチの役を断った塩見三省は正しかったと思うが、個人的には見てみたかった。
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