そういう事って良くあるんだろう、東京で夢を諦めた女優が田舎でやさぐれている。
星野源が世界に出たいとか言いながら、田舎の祭りで店を出したい理由がよくわからなかった。
坂井真紀の夢を諦めた姿と、夢を追う若者の対比として描くための理由にしか思えなくて、全ての設定が必然的に結びついていく感じがなかった。
しかし、その理由はこの表現のため、と言った蓄積していかない姿そのものが排他的な田舎の表現にも思えた。
鬱屈とした田舎文化の象徴でもある祭を星野源がチェーンソーで破壊し、さらに田舎に閉じこもった価値観の象徴でもある「ひよこ」も星野源が蹴っ飛ばした事で自由になった。