本当に女性を細やかに描写した秀作。一見の価値あり。
小柳ルミ子は美しい。そして本作に出会ってさらにその魅力を引き出されたと感じる。私が本作に出会った頃はそのエロさに打ちのめされたが、今なら違う感想が言える。美しい女性がその美しさのあまりに周りを巻き込んだ負の連鎖に落とし込まれることを描いた秀作だと思う。
本作に描かれる女の一面は決して一握りの女性にだけあらわれる面だけではなく全ての女性に含まれるものだと思う。もちろんマサオの気持ちも十分に男性から見て共感できると思う。
だがしかし。ここまでうかつに人生を歩めるものなのか。そこがドラマだと思う。
仙道敦子も美しい。ラスト、草原の中に仙道敦子が倒れ込んだシーン。額に入れて飾りたいくらい絶望を表した草原の情景に惚れる。
