はなふさよめこ

ウォールフラワーのはなふさよめこのレビュー・感想・評価

ウォールフラワー(2012年製作の映画)
3.8
主演のローガンくんは山田涼介にちょい似てるなと思いながら見てた。かわいい顔立ち。
スクールカースト描写はあるけど、1991年だと服装的にガツンと違いがない(ゴスもピンクだったり)のがリアルぽく感じた。高校1年目の話ってところも「色々あって卒業で終わり」パターンでなく主人公のその後を考えられて良かった。
音楽も気が利いていて、あの時代のアメリカでスミスを聴く男子は変わってるだろうし、ダンス場面でクラウデッドハウスってのも時代感出てる。

ポールラッドの先生役はものすごくハマってて、こんな先生いたら惚れちゃうなって感じ。これを見ちゃうと『アントマン』の泥棒ってややムリ目な気がした。
何よりこの作品、エズラ・ミラーの存在感なしでは語れない。改めて凄い顔だなあと魅入ったよ。
彼はこの容姿のせいで今後も同じような役を演じる事が多いだろうけど、あの顔は才能だからそれで良い。ロッキーホラーショウの場面なんてエマ・ワトソンが完全に喰われてるし、王様ゲームでのゴスとのキスを見せびらかすイラやしさも素晴らしい。
最初のほうで、エズラが主人公を仲間にするとこでもう「恋愛対象として好きなんだな」って何となく分かるんだよね。でもそれを隠し主人公を学園で息がしやすくしてやるエズラ。泣ける。だから後の主人公とのドライブが余計にドキドキした。
未来に向かうそれぞれの別れに苦味があり、大騒ぎせず、寂しそうに微笑み合うあの感じの良さ。品がある。
ラスト、エンドロールでのデヴィッド・ボウイでドドドっと涙。あんなん泣く。
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