Mami

ウォールフラワーのMamiのネタバレレビュー・内容・結末

ウォールフラワー(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作が好きなのだが、そのまま映画にしたような感じ。それもそのはず原作者が脚色し監督している。だからってうまくいく保証はもちろんないのだけれども、うまくいった。主役3人のおかげだと思う。特にエズラ・ミラー。まるで原作で読んだ時も彼のパトリックを見ていたような気になった。あまりにも完璧なロッキー・ホラー・ショーから終わり近くの夜のベンチのシーン、ふと絶望感をたたえた目を見せて泣き崩れるところまで目が離せない。チャーリーとサム(付き合ってない)がキスするとても奇妙で美しいシーンがあり、そこでサムがチャーリーに”I love you”と言うのだが、こういうシーン、こういう言葉だけれどもそこに恋愛感情はなく、最後にしろふたりがめでたく付き合い始めたのかどうかはわからない。しかし最後の台詞のとおり、最後のシーンの3人の姿には無限を感じることができる。青春映画としてこれ以上はない瞬間をとらえていると思う。
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