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ガーゴイルのSembのレビュー・感想・評価

ガーゴイル(2001年製作の映画)
4.0
直情的に訴えかけてくる肉体的本能に思わず布団を噛んだ。まさに男を"食う"という表現がぴたりとはまるベアトリス・ダルの(性行為をした相手を貪り殺す)冒されきった病、そして理性という薬がギリギリ作用している(同じ病の)ヴィンセント・ギャロの対比が面白い。

ギャロと、そして圧倒的善として描かれる妻ジューン(トリシア・ヴェッセイ。なんでこの人超美人なのに有名じゃないんだ...)の素直な愛が交錯するのはもどかしいですよね...。ギャロの無表情さがたまらなく良いです。

全編通して静かだけれど、とにかくカット割りの訴求感が強すぎて全く飽きない。

結局、病とは何か分からないし、ディティールなんかは一回観ただけじゃわからないけれど、とにかく強烈なパンチを食らったような事後感です。

パッケージの女、ベアトリス・ダルじゃないよね?626本目。
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