このレビューはネタバレを含みます
設定にいろいろ「?」が多く、全く楽しむことができなかった。
タイムリープ(トラベル)を題材とした映画としては、自分の中では最下位です。
まず、意識だけが過去に行き、過去の自分の身体に意識が入る形式なのか、または
「バックトゥザフューチャー 」のように、自分も含めて進行中の過去に、現在の自分(意識+肉体)が行く形式なのかが、わかりづらい。
福士蒼汰が過去で2人存在している描写がないから、恐らく前者だと思われるが、その前提で考えると、喪服という物質と共にタイムリープしているので、前者の理論は破綻してしまう。
上記は、気になったことの1つとして挙げたまでで、他にもいろいろある。
こうしたタイムリープを題材にした作品の場合、どうしても観衆は「過去でこうしたから、未来はこうなるよな」みたいに論理的思考に意識がなる傾向になると思う。だから、設定や脚本もう少し練り込んで、スマートに展開してほしいと感じた。なんかフワッとした設定がストーリーの足枷になっていた気がする。
なので話が全然入ってこない。
きょうこという存在も、ちょっと強引に感じた。ストーリーを補完するために作られた存在のような。きょうこが、歴史の改変を完全に禁止しないのもよくわからない。
とにかく90分の映画なのにすごく長く感じた。
できることなら、この映画を観る前に戻りたいのが正直な心境。