OASIS

マジック・マイクのOASISのレビュー・感想・評価

マジック・マイク(2012年製作の映画)
3.0
チャニング・テイタムの自伝を元に彼自身がプロデュースし、スティーブン・ソダーバーグが監督した男性ストリッパーたちの映画。

最大の見所は手を変え品を変え繰り出される数々のダンスシーンなのは言わすもがな。
「ウホッ!いい男!」なメンズたち次々と服を脱ぎ割れた腹筋を見せ、美尻を惜しげも無く披露する。
女性たちはもちろんうっとりするだろうが、男性目線から見ても引き締まった体というのは芸術的に観えて美しい。

しかしそこはソダーバーグ映画。
ダンスシーンの合間に描かれるドラマ部分が恐ろしく退屈。
淡々としすぎていておまけにBGMもほとんどないといういつものつまらないスタイル。
これにはもうほんとウンザリ。
しかも、肝心のダンスシーンも盛り上がりそうな所でぶつ切りという場面が多い。
一回くらいラストのキメまで観せてみろよ!とほんとにキレそうになった。
同じアングルばかりで「見せられている感」も強いし。
カッコ良く撮る自身が無いなら、せめて固定カメラでもいいから最後まで見たかった。

一番光っていたのは、最近ノリにノッているマシュー・マコノヒーであるのは間違いないと思う。
彼のダンスだけはずっと見ていたいと思った。
チャニング・テイタムもいい動きしてたしね。

それだけに他の部分がつまらな過ぎるのが惜しい。
もうソダーバーグほんとに引退していいよ、と思った作品でした。
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