ゆっきー

色情姉妹のゆっきーのレビュー・感想・評価

色情姉妹(1972年製作の映画)
4.0
こんな酷い、悲惨な話ってある?
それをすげー淡々と撮る。あの母親の見た目がもう悲惨。あんな家に居たら気が狂う。

曾根はこの映画では時計の針だし、『熟れすぎた乳房 人妻』ではタクシーのメータなど、一定間隔で物を刻む物を演出に取り入れる。
なんか異様な冷静さをそこに感じる。

こんだけ悲惨な目を受けておきながら、悪態こそつけどもどこか冷静な曽根映画の登場人物たち。
達観しきってしまっているのか。
それはそれで虚しく感じる。

でも、義理の親に犯されることによって2階の階段から落下するみかんとそれに気づく母親の演出は見事だった。
しかし末娘の便所でのオナニーシーンは観たくなかった。あんなデブスのオナニーみて誰が得をするのか?

の親父が抱いてと迫った母親を逆にいたぶるシーンが凄かったなぁ。
遠目のカットで、画面手前に置かれ、放置された机の上の一升瓶の存在感が強く、酒浸りの夫を暗示するカット。
ゆっきー

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