Shino

静かなる叫びのShinoのレビュー・感想・評価

静かなる叫び(2009年製作の映画)
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カナダの大学で実際に起きた虐殺事件を基に作られたらしい。
犯人のバックボーンが分からず、ストーリー通りの思想問題の事件だったのかと思いつつも気になり調べると、ただの逆恨み?これが本当ならとんでもなく自分勝手な奴で恐ろしい。

モノクロの映像と台詞の少なさ、血の赤さが目に見える様な妙にリアルな作品。
これまたとんでもない作品である事は間違いないが、簡単に評価を付けれる様な作品でもない。

そして、もしこれが本当に思想問題だったとしても世界には色んな人が居るので何とも言えない。
犯人が男尊女卑の様な考えなら、私だって女尊男卑に近いと思うから。
犯人の冒頭でのシーン、その気持ちも分からんでもないと思った。

ただこんなにも関係ない人を巻き込むのは絶対に違う。
家庭環境が原因なのか、自分を取り巻く他の環境が問題なのかは知らないけど、全て受け止めるしかない。
そして乗り越えるしかない、それが出来ないなら一人で死ねばいい。
ただの八つ当たりにも程がある。
そう、一人で死ねばいい。


生き残った人ですら、"生き残ってしまった人"になるんだから。
こういう人はそんな事を考える余裕さえないんだろうけど。
Shino

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