静かなる叫びの作品情報・感想・評価・動画配信

「静かなる叫び」に投稿された感想・評価

anguish

anguishの感想・評価

3.5
モントリオール理工科大学虐殺事件

「僕はフェミニストが嫌いだ」

☆全編モノクロ。ヴァレリーを軸として、ジャン、殺人者(本名:マルク・レピーヌ)の視点で時間を前後して映し出される。息が詰まりそうで呼吸さえも細くなる、ジャンの勇気ある行動が素晴らしかった、彼の背景が映し出されそれに繋がるものがあるのか決して出来ることではない。誰だって辛い事はあるだろう、傍から見れば不自由なく生きているように見えてても心をすり減らしてかろうじて生きている者もいるだろう、それでも懸命に人との繋がり持ち生きようとしている者の命を奪う権利は誰にもない。

20200426
かなで

かなでの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

うまくいかないのは自分のせいなのに
被害者かのように立場をすり替えるんだよ
たとえばフェミニストへの復讐とかなんとか
655321

655321の感想・評価

3.5
1989年12月6日にモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件をもとに描いた作品。

犯人である青年はフェミニストへの憎しみを口にしながら、女子生徒に銃口を向ける…。

単純にヘイトでジェンダーに対峙している映画ではなくて、きちんと向き合っていると感じた。
それは、ただ犯人を掘り下げるのではなく、
重傷を負いながらも生還した女子生徒と
負傷した女子生徒を救おうと奔走した男子学生
に焦点を当て描くことによって成功している。

事件前。
生還した女子生徒は、就活で面接官に産休を取得して仕事に穴を開けることを心配された。
女子生徒を救おうとした男子学生は、ただただ純粋に自分(男性)は女性を守るべきだと思っていた。

事件後。
就職した元女子生徒は子供を授かった事に罪悪感のようなものを感じる。
元男子学生はあの時助けられなかった罪悪感のようなものを感じる。

私に語彙力がないから“罪悪感のようなもの”と表現したけど、何と言ったらいいのだろう。
「とにかくそんなもの感じなくていいんだよ」
と声をかけてあげたいけど、それも出来ない。
そんな事は彼女も彼も当然わかっているから。
それでもジェンダーからは逃れられないんだ。
この映画は「じゃあ無くせばいい」「既存の概念に囚われるな」だなんて愚かな結論は出さない。
袋小路に入った人間に寄り添ってくれる。
ヘイトは居場所を奪うだけだと知っているから。
NaruYamaga

NaruYamagaの感想・評価

3.5
冬の木の枝は鋭く痛々しいし、数年後の春の木漏れ日も逃れられない恐怖心が漏れ出す逃走線を意味しているように思えた。

ラストの
「男の子が産まれたら愛を教え、女の子が産まれたら世界に羽ばたけと伝える」

というセリフでようやく全編に蔓延っていた死の匂いが消えていってありがたかった。
ayana

ayanaの感想・評価

3.5
モノクロの静かな世界に響き渡る銃声。絶望の中流れたto build a homeで涙でた。this is a place where i don't feel alone. this is a place where i feel at home. そんな日常が非日常へ。性の問題。死への恐怖と生きることの辛さ。誰かを憎んでも良いことなんてない。
1989年にモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件をモチーフに、ドゥニ・ヴィルヌーヴが描くドラマ。フェミニズムに反対していることを理由に学生が女学生を中心に銃乱射をするが…。全く無駄のないショットで、モノトーン。残虐な世界を描き出している。
2000年の「渦」よりも、撮影・編集が洗練されていると思った。
ガスヴァンサンドの傑作「エレファント」が嚆矢としてあるものの、大学の乱射事件をグランドホテル方式で撮ったのが効果的だった。
ドゥニが追い求める、過酷な運命に翻弄される者たちの生と死を描いた作品。主人公の女性も逞しい。
Lisa

Lisaの感想・評価

4.0
大好きなヴィルヌーヴ作品安定の重苦しさであった。モントリオール理工科大学虐殺事件に基づいているけれど本作品内で犯人の明確な動機やその後の顛末が詳しく描かれる事は無くそれが却ってリアリティを増幅させる。私達が勝手に解釈を与えているだけなのだ
むぅば

むぅばの感想・評価

3.8
静かな映画。その中で鳴り響く銃声……。恐怖が体の底から湧き上がる。
雪がシンシンと積もる中、大学で起きた銃乱射事件。
フェミニストにどうやら恨みがあるらしい犯人。女性たちに向けられる銃口。
彼らはただの学生だった。この先も素敵な人生を送るはずだった。それが摘まれたと思うととても悲しい。
そして生き残った者たちの中にある悪夢。事件は完全には終わらない。少なくとも消え去りはしない。
もうこんな事件が起きないことを切に願う。
ラストの電灯のある天井が逆さに映っていたシーンにジーンときてしまった。
それが未来を照らす光の道に見えたから。
ろびー

ろびーの感想・評価

4.6
1989年12月6日モントリオールの大学で実際にあった銃乱射事件を描いた作品です
犯人の動機はフェミニストが嫌い
その理由で実際に14人が亡くなり
亡くなったのは全員女性
77分と短く全編モノクロで余計なものは殆ど省いた作品ですが、観たら忘れられない衝撃作です
私の大好きなドゥニ監督の作品でも有るのでぜひ観て欲しい
>|