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静かなる叫びのGKのレビュー・感想・評価

静かなる叫び(2009年製作の映画)
4.0
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。
彼の作品に共通しているのは音の使い方。不穏で重たい音の使い方がたまらない。
また、セリフが必要以上にない、ということもある。

『静かなる叫び』は後者が特に顕著だった。セリフがないばかりか、説明もほとんどない。犯人はなぜ犯行に至ったのか、この時代のフェミニズムとは、中立的な立場にいる男子学生の感情。それらの掘り下げはほとんどない。また色もない。前編モノクロ作品だ。

極限まで要素を削ぎ落としたことで、生と死、そして性が強調されている。
凄惨な事件の話だが、その対比として生の美が際立っている。

傑作だと思う。
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