さすらい農場

風とライオンのさすらい農場のレビュー・感想・評価

風とライオン(1975年製作の映画)
3.7
風は[時代] ライオンは[誇り]

1904 モロッコ
先住民の族長がアメリカ人母子を誘拐
世界の列強各国を巻き込む嵐の予感

ルーズベルト大統領が呟く[強者の孤独]
武人としての誇りに生きる砂漠の民
各国の軍服が個性的で、多民族が集まる異世界ファンタジーのよう
精悍なイスラム人として違和感ゼロのショーン・コネリーが渋すぎる

現代のテロリスト拉致事件とは全く違う性質の聖戦(ジ・ハード)
近代戦争の夜明け前、まだそれは人間同士の[戦(イクサ)]の世界
歴史にロマンを描けた最後の時代の物語
現実では、日本ではこの年 日露開戦
10年後、第一次世界大戦勃発
大量殺戮兵器の時代が始まる