このレビューはネタバレを含みます
パラサイトを観た勢いで観る、同監督作品。
まず設定が面白い。
全体的に、シリアスなんだけどハッピーニューイヤーとか寿司とか馬鹿馬鹿しい要素が入ってきて、逆にそれが狂気を助長していてよかった。
ただ、あんなに神のように崇められていたウィルフォードが、「よっ!元気?」みたいな感じであっけなく登場し、薄っぺらいことを口走りながらあっけなく消えたのは拍子抜けだ。
あと、やはり韓国映画だからなのかソン・ガンホとその娘がやたらとカッコよく描かれており、リーダーのカーティスやその他西洋人の存在感がうっすーいのが気になった。(腹立つ顔の女総理と、ゾンビ級に不死身の側近は例外。)
ラストはもう少し先のことを見せて欲しかったな。
シロクマがいたとして、少女と幼児じゃ、極寒の地で飢え死にするのがオチでしょう。ハッピーエンドに見えるけれど、よく考えたらハッピーエンドじゃないのがミソなのかな?
結局は列車という歪んだ秩序を破壊しただけで、根本的な解決には至っていないというやるせなさ。
そして、たぶん死んだんだろうけど、ソン・ガンホとリーダーがどうなったか見せて欲しかった。