初、新海監督作品。短いし見やすいよと言われ鑑賞。確かにサラッと観られました。新海監督の目には雨の景色がこんな風に見えているのかなとか、この人の目には世界がどんな風に見えているんだろうと思わせる作品でした。
内容自体はベタでありきたりだけど、主人公の不器用でひたむきな思いに心が動かされます。高校生の頃、周りがひどくガキ臭く見えたり、大人の世界が遠く思えて、背伸びをしても手は届かなくてもどかしかったり、そんな頃もあったなあと切なく、胸が締め付けられます。
この作品には、比較的淡々として大袈裟でない声の芝居が合ってますね。
話はするけれど、その人のことを人間として好きだけれど本当はよく知らない。周りのそんな人ともう少しきちんと向き合ってみようかな、なんて。思わせてくれる作品でした。
