新海誠作品らしく、画の美しさといったら他のアニメーション映画を軽々と越えるクオリティだった。
豪雨、水滴が跳ね返る地面、眩しいばかりの朝焼けといった風景や靴や陶器に至るまで細部のこだわりを感じる。
ただ、やはり物語面では「またこのパターンかよ」ともはや新海誠方式ともいえる形式化したストーリーだった。
日常の近くにあるちょっとした出来事を映像美でごまかしているというか、こういう話しか作れないのかよといつも思う。
どうせ映像で語るなら、登場人物のしゃべりをちょっと抑えて欲しいと思った。
ナレーションが多いし、心情をセリフで表しすぎる。
声優も入野自由はとても上手かったんだけど、花澤香菜はちょっと・・・。27歳にしては甘ったる過ぎないかな？
いっそ雪野つながりで雪野五月の方が良かったよ。
