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オン・ザ・ロードのkazのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)
3.4
あまりにも退屈すぎる映画。(良い意味で。笑)

1940年代〜50年代あたりのアメリカを舞台に、青年作家サルと奔放な青年ディーンを中心に、各地を放浪する路上の生活を描いた破滅的ロードムービー。(時に文学的に)

まあ所謂ロードムービー的な景色を楽しんだり、様々な人々との出会いで成長していく、みたいな話ではないです。

車で各地を巡り、酒、セックス、ドラッグに溺れて…みたいな事を繰り返す、刹那の青春みたいな感じですかね。

まさにモラトリアム。
でもいつかは普通の日常に戻る日は来る訳で…

親友のディーンという青年は破天荒で女にもモテて、でもそれでいて繊細な部分もあってみたいな魅力的な人物なんでしょうけど、個人的にはそれほどカリスマ性は感じられなかったです。

どちらかと言うと無責任な部分がやたらと目につきました。(女性の扱いがヒドすぎる。)

しかしそれ故、秀逸なラストになったのかもしれないですけど。

ラストのタイプライターの小気味良いリズムが、パソコンとは一味違った趣で良い。

あと個人的にはディーンの最初の幼妻メリールウが良かったな〜。
マリファナ巻ける女がカッチョイイ。(笑)

原作も良いらしいので、いずれ読んでみたいですね。
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