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刺青のmitakosamaのレビュー・感想・評価

刺青(1966年製作の映画)
3.9
スカパーにて。谷崎の小説「刺青」に「お艶殺し」をミックスした脚本とのことで、そこはかとないエロティシズムに加えストーリー性の高さも高くて見応え充分。

駆け落ちした大店の娘・お艶と奉公人の新助。遊び人の権次に匿われるが騙されてお艶は芸者屋・徳兵衛に売られ、新助は殺されそうになる。
艶子は彫り師清吉により背中に絡新婦を入れられ、芸者・染吉として開眼。
新助は命を狙われその度に人殺し。良心の呵責に耐えながらお艶の尻の下に敷かれる。
権次夫婦と徳兵衛に復讐するが、騙そうとした旗本の芹沢にお艶が乗り換えようとして新助と決裂する。

基本的にはセミヌードながら、背中などの肌を露出するシーンはダブルボディだね。顔と露出が同じカットには入らないので、若尾文子自体は脱いでいない。
とは言え、ベビーフェイスな若尾文子がタンカを切りまくるファムファタールを演じるのはそれだけでタマラン。
演技でエロみを感じさせるのがスゴいよね。

今後も同タイトルは何度も映画化されるようだ。リメイク作にこの絶妙なエロみと品はあるのだろうか?
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