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刺青のkentarismのレビュー・感想・評価

刺青(1966年製作の映画)
3.2
・オープニングのインパクト!若尾文子のフィジカル!

・めちゃくちゃ短い原作をかなり脚色しており、谷崎文学味が薄くなってる

・原作のように清吉が駕籠のすだれからこぼれた女の脚を見るのと、映画のように賭場をぶらつく服装乱れた女の脚を見るのは意味合いが違う

・後者は俗すぎるし、分かりやすく男性的で官能性がない。魔性表現にも引っかかりを感じる

・そこに情念的で粘度の高い演出も加わって…ラストのカメラ包囲網的なモンタージュなんて象徴的

・自分たちのカラーで染め上げ、映像作品としては成立させてるのは良いと思った。が、自分が谷崎のどういうところが好きかを再認識させてくれた映画だったと思う

・でも、若尾文子はサイコーだった
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