このレビューはネタバレを含みます
まず、特攻から生き残った人々のキャスティングが重厚で素晴らしい！！！
故夏八木さんの優しそうな実直な感じと、田中泯さんが特にぐっときた。田中泯さんとその若い頃を演じる新井浩文さんのリンクも素晴らしかった。
夏八木さん演じる大石が岡田さん演じる宮部に助けられたような形で生き残り、宮部の妻子に手を差し伸べるーーのはよかったのだけど、個人的にはその大石（若い頃を演じるのは染谷君。これもよかった！）その思いを受け止める時の妻の言葉はちょっと蛇足というか意味わからないというか多少電波にも感じた。
物語の進み方は静と動がはっきりとしていて好き。でも戦闘シーンがもっとあってもよかったなあ、と思うのだけど戦闘メインの話ではないのでそれは高望みなのかも。
あと戦争を語りながら振り返るスタイルとしていつも思ってしまうんだけどちょっと聞き手がいつもどこか的外れに感じる…のも個人的な印象。特にラストシーン、宮部の孫（三浦春馬さん）が零戦の幻を見て歩道橋で泣き叫ぶのは他に表現がほしかったな〜なんて思ったりも。
新井浩文さん、田中泯さん演じる景浦のエピソードと思われるあのシーンも映像にしてほしかったなー！そしたら任侠になっちゃうかな？
あと憔悴した宮部の姿には凄味を感じました。岡田くんすごい。
あと岡田くんと井上真央さんの子供が風吹ジュンさん、更にその子供が吹石さんと三浦春馬さんてのはすごく納得の濃い顔ラインww
